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2009年6月18日 (木)

千住真理子のヴィターリ    6月12日のNHK番組

 6月12日、NHK番組「いっと6けん」で千住真理子

さんが演奏する、ヴィターリのシャコンヌを聴きま

した。

今まで、この曲の歴史的大家による名演奏をたく

さん聴いていましたが、この千住さんの演奏に、

私はそれらと違う何かを感じました。ただ、その

何かが何かがか、よくわからないのです。

たまたま、最近彼女のCDを毎日聴き込んでいた

ので、彼女の何気ない間合いに洗脳?、されていた

のかも知れませんし。

いずれにしても、番組の最後に紹介された、その

演奏について、東京の主婦の方は「千住さんの

演奏を聴き始めてすぐに涙が止まらなくなりまし

た。」とFaxで感想を寄せました。

この涙は、同世代を生きた、ヴィターリ(1663-1745)

ストラディヴァリ(1644-1737)、そして300年の眠り

から目覚めたデュランティ、またそれを演奏した

千住真理子すべての持つエネルギーの共振、

また、彼らの有する主観的な涙と重なります。

(作曲がヴィターリではないかも?謎めいています)

この演奏は、現代風ではなく、ハイフェッツの演奏

に近いような気がします。

最初から16小節に起こる1オクターヴの跳躍

から、その後に続くオクターヴまでもない音の

跳躍。モーツアルトの音楽にある「い音」の

ように、彼女の演奏を聴いていて、この音の

特徴或る跳躍を「天使の跳躍」または

「運命の跳躍」と名付けたくなりました

ただ、ハイフェッツは論理性が強く、千住さんは

ほとばしる感性を必死に理性が抑えている。

そしてその理性の隙間から祈るチャンスを覗って

いる。ヴァイオリンで祈りを奉げているように

思えました。

間違いなく歴史に残る名演奏です。

ただ、音楽専門番組ではなかったため、ピアノ

の前奏が始まると、ガタッという音がしたり、

テレビの左上の時間が最初はそのまま表示

されていたり(気付いて消しただけまだよかった

のですが)、何かと不手際がありましたが、

そのような事は一切帳消しにしてくれる、

本当に素晴らしい演奏でした。

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