千住真理子のヴィターリ 6月12日のNHK番組
6月12日、NHK番組「いっと6けん」で千住真理子
さんが演奏する、ヴィターリのシャコンヌを聴きま
した。
今まで、この曲の歴史的大家による名演奏をたく
さん聴いていましたが、この千住さんの演奏に、
私はそれらと違う何かを感じました。ただ、その
何かが何かがか、よくわからないのです。
たまたま、最近彼女のCDを毎日聴き込んでいた
ので、彼女の何気ない間合いに洗脳?、されていた
のかも知れませんし。
いずれにしても、番組の最後に紹介された、その
演奏について、東京の主婦の方は「千住さんの
演奏を聴き始めてすぐに涙が止まらなくなりまし
た。」とFaxで感想を寄せました。
この涙は、同世代を生きた、ヴィターリ(1663-1745)
ストラディヴァリ(1644-1737)、そして300年の眠り
から目覚めたデュランティ、またそれを演奏した
千住真理子すべての持つエネルギーの共振、
また、彼らの有する主観的な涙と重なります。
(作曲がヴィターリではないかも?謎めいています)
この演奏は、現代風ではなく、ハイフェッツの演奏
に近いような気がします。
最初から16小節に起こる1オクターヴの跳躍 から、その後に続くオクターヴまでもない音の
跳躍。モーツアルトの音楽にある「い音」の ように、彼女の演奏を聴いていて、この音の 特徴或る跳躍を「天使の跳躍」または 「運命の跳躍」と名付けたくなりました。
ただ、ハイフェッツは論理性が強く、千住さんは
ほとばしる感性を必死に理性が抑えている。
そしてその理性の隙間から祈るチャンスを覗って
いる。ヴァイオリンで祈りを奉げているように
思えました。
間違いなく歴史に残る名演奏です。
ただ、音楽専門番組ではなかったため、ピアノ
の前奏が始まると、ガタッという音がしたり、
テレビの左上の時間が最初はそのまま表示
されていたり(気付いて消しただけまだよかった
のですが)、何かと不手際がありましたが、
そのような事は一切帳消しにしてくれる、
本当に素晴らしい演奏でした。


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