ソフトボールの醍醐味 ある限界を超えた者達の饗宴 その5
のどかな田園地帯にある、この学校の校門とグラ
ウンドとの間には細い道があります。そこにはい
つも守衛さんが立っておられます。彼はグラウンド
で何が起っていようが、ただひたすら自分の職務を
遂行されているだけです。でも、そのお陰で,私達は
グラウンドでソフトボールに専念する事が出来るの
です。彼はたいてい同じ所に立っておられます。彼
の姿を見かけると、なぜかほっとします。
来た時は「今日もみんなが無事に競技出来ますよう
に。」 帰る時は「無事に終わりました。さようなら。」
と通常の挨拶とは別に、心の中でそのような挨拶も
してしまいます。姿勢の良い守衛さんがこの学校の
守り神のような気がするのです。
そういえば、この辺りには、かつて旧日本軍の関連
施設が多数ありました。60数年前はきっとこの学校
の女学生さん達も軍需工場で働いたり、教練の時間
には、バットではなく竹槍を、ボールではなく手榴弾を
手にしていたでしょう。
ソフトボールに満たされて育つ事の出来た、今日の
彼女達は間違いなく幸せです。
女の子の孫がいて、ソフトボールの練習をのんびり
と眺めている、それが私の老後の夢です。


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