落花流水 ファン・ジニ18回「空白の舞譜」より
らっかりゅうすい(落花流水)
「散った花が水に流される。美しい花も散ってしまえ
ば悲しいばかり。」
この言葉を聞いて、私はその続きには、
「散らない花はない。」「すべての花は散る。」
「散った花も美しい。」、いや「散りゆく花こそ美しい。」
などといった想いが根底にありそうな気がしました。
そして、この点において、韓国の思想も日本の思想
も全く区別など出来ないと思いました。
以前成山画廊で開催された、松井冬子さんの絵画
展では、3ヵ所にユリの花が活けられていましたが、
そのすべてが枯れていました。開催最終日でした
ので開催初日からずっとそのままだったのでしょう。
葉は萎れ、白い花は茶色に変色していました。
普通なら、とっくにゴミ箱にポイと捨てられてしまう
状態なのに。特に幽霊図の前の花瓶のユリの花は
ものすごく存在感があり、哀しいほどに美しかった。
散りゆく花、枯れゆく花の美しさを知ってしまった
私はそれ以来、家で花瓶の花が枯れても、なか
なか捨てられなくなってしまいました。
ハラリと花びらが落ちる瞬間などは最高にスリリ
ングです。
そういえば主人公ミョンウォルの師であるペンム
が崖の上で最期の舞「鶴舞」を踊り終えた後、崖の
下の方を三羽の鳥とその鳥影が映像の斜め右上
から左下に飛んでいたのは偶然でしょうか。
それとも演出なのでしょうか。


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