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カテゴリー「年賀状」の6件の投稿

2007年2月25日 (日)

2007年 年賀状解説その5

  短歌

 短歌と言っても、意味はすぐわかりますね。

ただ、問題は「大和魂」という言葉についての感覚

、理解の程度が人により全く違うために、私に対し

の人間解釈に相当大きなズレが生じてしまうこと

です。大和魂という言葉の解釈が人間の価値判断

になってしまうのです。 

大和魂だなんて、古臭いと思っている人もいるでし

ょう。日本人の真髄と思う人もいるでしょう。右翼の

好きな言葉、格闘家にぴったり、また聞いただけで

戦争を思い出し、ぞっとする人もおられるでしょう。

きっと人の数だけの解釈、考え方、イメージがある

しょう。また、年齢を重ねるに連れて、変化して

いくかもしれません。

 難しいことは今後の課題として、私がこの言葉を

考える原点となる短歌が次の二首です。

 敷島の大和心を人と問はば 朝日に匂う山桜花

                      本居宣長

  身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも 

         留め置かまし大和魂 

                       吉田松陰

 この二首の時代背景、思想、歴史、二人の人生

とにかくすべてがすごいですよね。

          余談

 職場に来る運送会社の方の台車に張ってある

ダンボールに、なんと本居宣長のこの歌が大きく

書かれているのです。

彼はくじけそうになった時には、この歌を口ずさむ

のだそうです。

今度ゆっくり彼と話がしたいと思っています。

かつて代ゼミの日本史の授業で講師むっちゃんの

松蔭との精神的邂逅についての授業はとても感動

的なものでした。

歌、歴史上の人物との出会い、必然的出会い、

絶対的出会い、とても大切ですね。

                  

2007年 年賀状解説その4

 5.流した涙 

 年末にスカパーの歴史チャンネルで、1995年

から翌年にかけてNHKスペシャルで放送された

「映像の世紀」シリーズ全11作の一挙放送があり

ました。ここでの映像とは動画のことで、写真は一

を正確に残しておりますが、一方動画は何秒か、

何分か、何時間かを連続的にとらえているので、真

を誤魔化さず、確実にとらえ伝えてくれます。

この映像での主人公は、時の有名人ではありませ

ん。今ではまず名前もわからないような、一般人で

す。その一般人が苦しめられ、虐げられ、惨殺され

ます。一体何のために、知らないものたちが殺し合

わなくてはならないのでしょうか。人類の歴史は殺

戮の歴史でしかないのでしょうか。私はただただ涙

を流すだけでした。実際の当事者の足元にも及びま

せんが。

これでキーワードの解説は終わりです。

今まで私が出会った人、書物、音楽・・・・から頂い

すべてが詰まっております。

最後にある短歌の解説は次回です。

 

 

2007年2月24日 (土)

2007年 年賀状解説その3

4.不可解

 私が高校生だった時、旺文社のラジオ講座テキス

の裏表紙に華厳の滝の写真と「厳頭之の感」とい

藤村操の遺書の全文が紹介されていました。

その中に 「万有の真相は唯一言にして悉(つくす) 

曰く不可解」 と言う一文がありました。その時から

「不可解」という言葉が私の頭のどこかに住み着い

しまったようです。そしてそれは、まるで悪魔のさ

さやきのように、行き詰った時や困った時に「不可

解、不可解」と現れてきます。でも、それでかなり救

われることがあります。私の人生でとても大切な言

葉です。

2007年 年賀状解説その2

  3.東洋の歌姫

浜崎あゆみの「A BEST」というアルバムに、TO BE

いう曲がありますね。

このタイトルと歌詞はシェイクスピアの質問に対す

回答だと思います。

not to be を否定して、ただ一言 TO BE と

大文字で表現するなんて、素敵ですね。

この歌の中の「君」は永遠のテーマですよね

これはまた別の機会に。

東洋の歌姫ではなく、世界の歌姫ですね。

シェイクスピアも400年後東洋人に TO BE と

ひとことで返されるなんて、きっとお墓の中で、苦笑

していることでしょうね。

 1月1日の朝日新聞の全面広告に、A BEST 2の

発売予告があり、これはやはり今年はTO BEだよね、

思いました。

すると、3日の同じく朝日新聞の文化面に現代美術

の杉本博司氏の「不透明な時代の温故知新」とい

新年にふさわしい評論に、タッソーろう人形館

のシェイクスピアの毅然とし姿、それに「生きている

死んでいるか それが問題だ。」という杉本氏の

訳があり、新年早々年賀状のテーマと出会えて驚

きました。これで、マーラーが登場してくれれば最高

です。

ちなみに私の訳は、「飛べ、飛ばない、それが問題

だ。」ですかね、なぜ飛べですって、それは・・・。

では、また。

 

2007年2月19日 (月)

2007年 年賀状解説その1

 まず、「質問、暗い、歌姫、不可解、涙」という五つ

のキーワードから。

1.シェイクスピアの質問

 これはハムレットが人生の岐路に直面した時に

言った有名な言葉

  To be or not to be;that is the question.

の事です。

シェイクスピアはハムレットにこの言葉を言わせて

おりますが、劇場の観客、本の読者に対して、「君

たちはどう思う、考えろ、悩め、苦しめ・・・」という

問いかけであり、実はシェイクスピア自身の魂の

叫びでもあったのではないでしょうか。

この文には本当にたくさんの名訳があります。

 ・死ぬるがましか生くるが増しか、思案をするは

    ここぞかし                    (外山正一 明治15)

 ・世に在る、世に在らぬ。それが疑問じゃ

                  (坪内逍遥 昭和8)

 ・生きるか、死ぬか、そこが問題なのだ

          (市河三喜・松浦喜一 昭和24)

 ・やる、やらぬ、それが問題だ

                 (小津次郎 昭和43)

 ・このままでいいのか、いけないのか、

    それが問題だ  (小田島雄志 昭和47)

          旺文社「基礎英文問題精講」より

ローレンス・オリビエが演じるこの部分の演技は

必見です。全身から絞り出すような叫びは、活字

では決してわからない何ものかを伝えてくれます。

2.暗い

 これはマーラーの大地の歌の有名な一節「生は

暗く、死もまた暗し」のことです。李白の詩の独訳

の日本語訳ですね。「暗い」が一人歩きをして、

この部分が有名になっておりますが、本当は全体

を意識しつつ、この部分を理解しないといけません

ね。

本当は、現代人はマーラーを必要としているので

はないでしょうか。

 続きは次回に、ではまた。

2007年2月17日 (土)

2007年 年賀状

      2007年の年賀状です。  

    シェイクスピアの質問に

    マーラーは「暗い」とだけ答えた

    それに対して東洋の歌姫は「To  be」と歌う

    確かに時代は不可解を具現化し

    幾多の魔物を産み出す

    わからないのか もうダメなのか

    今まで生きとし生けるものの流した涙を

    忘れていいのか 無駄にしていいのか

    浦島太郎と花子の物語

    時間の壁をぶち破れ

        ひとときの花の命であるならば

            のたうちまわらむ 大和魂

                 2007年 元旦

 このような年賀状を出してから、25年位になりま

す。1年間生きてきての反省、そしてこれからの

1年に対しての期待、目標、不安をイメージして

作ります。

 年賀状を手にした友人たちには、意味不明、

訳が分らないとよく言われます。

でも、私の1年間の経験した事、考えた事が

凝縮され詰まっています。

 喪中で年賀状を出せなかった方にはその

年の、また最近私から年賀状が届くように

なった方には10年前、20年前に私がどんな

事を考えていたか分かります。

もちろんこのブログにアクセスされた方も。

 次回はこの年賀状の解説です。

     1. シェイクスピアの質問

     2. 暗い

     3. 東洋の歌姫

     4. 不可解

     5. 流した涙

 これらがキーワードです。何か考えてみて下さい。

 ではまた。